太陽エネルギーの利用
現在、自然エネルギーを有効に活用するための研究が各国で進められています。
研究自体は以前から行われていましたが、その取り組みが活発化したのは20世紀後半になってからです。
それは、世界中で電力供給源となっている石炭や天然ガスなどの化石燃料が有限であること、大気汚染や酸性雨といった環境破壊が問題化したことなどが主な理由でした。
日本でも風力や地熱、潮汐など、様々な自然エネルギーを利用した発電システムの実用化が進められていますが、以下に太陽の光と熱のエネルギーを利用した発電方式を説明します。
太陽光発電
太陽電池を利用し、太陽光のエネルギーを直接電気に変換する発電方式。
太陽電池モジュールと呼ばれるパネルから光エネルギーを取り込む。
モジュールの枚数や面積が増えれば、それに比例して発電できる電力量も大きくなります。
太陽熱発電
広大な面積の反射鏡を並べて太陽光を集光し、その熱で発生させた高温蒸気でタービンを回すことにより発電する方式。
中央のタワーの集熱器に集中集光するタワー型と、曲面鏡を用いて鏡面の前のパイプを加熱するトラフ型とがあります。
太陽光のエネルギー密度が高い地域で建設が進められており、特に2010年代に入ってからが顕著です。
代表国として、アメリカ、イタリア、スペイン、アラブ首長国連邦があげられます。